体験談 ァ)槓圍夏目

 

     ―2日目のお昼の祈祷― 3代目・恵さん・シン(信者)・ユキ(信者)

 いつもの様に祝詞をあげていると、また龍神祝詞でトルネードが始まり倒れます。

3代目「お前、名前はあるんか?」すると巳さんは頭を縦に2回頷きます。

今日は何だか昨日とは様子が違います。ふざけた様子が一切ないし、あんなにペラペラと

話していたのに一言も話しません。いや、話さないというより話せない様子です。

3代目「お前は子供なんか?」巳さん首を横に振ります。

3代目「お前は位を落として玉を小さくして恵さんの体に入っとるんか?」

巳さん首を横に振ります。

3代目「お前、名前のある神やったら、神さんらしく堂々と座ってみい」

と言うと巳さんは一生懸命に起き上がり、やっとの事で神棚の前に座りました。

3代目「目開けて、神棚の方を見てみい」巳さん眩しそうに目を開ける事ができません。

3代目「お前の名前は何や?恵さんの口を借りて言うてみい」巳さん、手を合わせたまま

ブルブルと震わせ 全身に力が入りながら一生懸命に何かを伝えようと

「あぁぁ…いーぃぃ」「うーーーぅ」ハァーハァーッ 何度やっても言えないようです。

3代目「今日も修行が終わってから、夕方また祈祷するけど その時に言うか?」

巳さん頭を縦に頷きました。

 

     2日目修行

今日は写経を一気に3枚します。恵さんはトイレにも行かず、一文字一文字 丁寧に

書き上げました。一言の弱音も吐かず、真剣に一生縣命です。本当に関心しました。

写経が終われば、次は18時まで龍神祝詞を一生懸命覚えます。

 

     ―2日目 18時からの祈祷―3代目・恵さん・嫁・シン・ユキ

祝詞をあげていると、恵さんの体は全身に目一杯の力が入り、

合わせた手を上にあげようとブルブルと震えながら倒れては一生懸命起き上がり、

何かを言おうとします。ですが「あーーぁぁぁぁ いぃーぃ」力尽きて脱力するが、

また一生懸命に手をあげ「あぁぁーーーー」「いぃーーぃーー」

3代目の「頑張って言うてみぃ」の声に応えようとしますが、何度やっても同じです。

3代目「アカンかぁ…後でもう一回、祈祷するから その時に言うか?」

巳さん首を縦に振ります。

 

リビングに戻って一旦休憩します。恵さんは、その間も龍神祝詞を覚えます。

(2ヶ月程前に神棚をお祀りするまで一切、神さん事に携わる事もなく、

祝詞もご真言も般若心経すら知りませんので、聞きなれない言葉を

覚えるのはなかなかです。)

嫁「初代の曾お爺ちゃんの弟子の一人にも、神さんが入っていた人がいたけど、

結局 神さんの名前を言えないまま寿命で亡くなった。と聞いてる。曾お爺ちゃんの様な

百発百中の先生が付いていても神さんが憑いている本人の修行が足りていないと口を切れ

ないのに、薬力さんに龍神祝詞を覚えろと言われて、それもまだ完全に覚えられてない

のに、まだ無理とちがう?」

3代目「でも、巳さんが言うって言ったからなぁ」

 

  −2日目20時からの祈祷―3代目・恵さん・助手(お母さん)・嫁・シン・ユキ

3代目が祝詞をあげていると、先程と同じように恵さんの体は全身に目一杯の力が

入りブルブルと震え合わせた手を上にあげ、名前を言おうと一生懸命ですが 

体のコントロールが出来ずに倒れそうになるのを信者のシンが必死に支えます。

3代目「頑張って言うてみぃ」ですが巳さんは、どんなに頑張っても同じ結果です。

皆が必死です。3代目が又「頑張って言うてみぃ」巳さんは必死に

「あぁぁぁぁ…いいぃぃ…」ハァッハァー。すると助手が何やら首を横に振っています。

3代目 巳さんに向かって「アカンかぁ修行が足らんから言われへんかぁ」すると

何やら助手が頷いています。そこで3代目は助手の方を向いて

「修行が足りないから、まだ口を切られないという事ですか?」助手は首を縦に

2回頷きます。

3代目「明日、もう1日で龍神祝詞を覚えたら言えますか?」首をたてに2回頷きます。

3代目「ところで、お前は誰や?」すると壁側に座っていた助手に入っている何者かが、

体を神棚の方に向けたまま、顔を左側にある壁にベタッとつけ右手で顔を隠し、

3代目に顔を見られない様にします。

3代目、その格好に笑ってしまいそうになるのを堪えながら、グイッっと近寄り

「お前は誰や?」すると助手に入っている何者かは、その状態のまま、

さらに首を斜め後ろにし隠れようとします。

隠れようとしても、顔だけですし、私達に見えているのは助手の姿なのですが、

その何者かは見られたくなかったのでしょう。この時、助手が感じていた気持ちは

(こんな場違いな所に居る様な者じゃない。そんな大それたことを…わしの事は放って

おいて欲しい。注目しないで欲しい。)と思っていたそうです。

ですが無理な体勢になりバランスを崩して後ろに倒れそうになったのを前に戻ろうとした

瞬間、正座で座っていた助手の足が胡坐に近い形になり、

右手で太ももをパァンと叩いて、何やら開きなおった様な仕草でした。

3代目「お前はヘビか?」助手 首を横にふります。3代目「人か?」助手 頷きます。

3代目「お前は成仏してるんか?」助手「成仏しとる」3代目「成仏しとるんやったら、

何で今ココに居るんや?恵さんに入っている巳さんと関わりのある者か?」

助手首を横に振ります。

3代目「お前は誰や?」助手「今は言わん」

3代目「今、言わんかったら お前 いつ言うねん?」

暫く黙って、少しふて腐れた感じで 顔をそらしながら「ワシは逃げた」

3代目と一同?????逃げた?3代目「いつ逃げたんや?」

助手はまた顔をそらしながら「スグ逃げた」3代目「何で逃げたんや?」

助手「玉があったから……スグ逃げた」3代目「恵さんの職場のある

土地で祀られとった巳さんの祠を工事しに行ったけど怖くなって逃げたんか?」

助手首を横に振ります。

3代目 玉があったから逃げた。とはどういう事や?と考えていると、

嫁「もしかして、初日の祈祷でスグに成仏した霊?」助手小さく頷きます。

嫁「(序章編で、特に何の変化は無かったが、背中が温かかったと言った)Bさんの…」

3代目この時点で全て分かった様です。

この霊は、霊感の強い恵さんに取り憑こうとしたが、玉=神さんが居たので、

慌てて逃げた。という事です。ですが一度 祈祷した限り悪い霊はウチの神さんから逃げ

る事は出来ません。

3代目「そしたら、お前は 巳さんが今日 名前を言うと言ったから必死に言おうと

したけど、恵さんの修行が足りてないから、まだ今日は無理だという事を 

わざわざ教える為に出てきてくれたんか?」助手 少しふて腐れた様子で頷きます。

3代目「有難う。有難うございます。そしたら、お前の為に般若心経をあげるから、

元の所へ戻ってくださいね。」そう言って、般若心経を上げ始めます。

それについて同席していた信者皆で、感謝の気持ちを込めて般若心経をあげました。

すると助手に入っていた霊は、あんなにふて腐れた態度だったのに号泣しながら

大きな声で「ありがとう。ありがとう。」と何度も言い。

般若心経と共に戻って行かれました。

この時に入っていた霊は、顔は見えなかったが頭にハチマキをした小柄な武士の

上半身が見えたと助手が言っておりましたので、生前は武士だったのでしょう。

だから「逃げた」等とは本当は言いたく無かったのでしょうね。

ですが神前でウソをつく事も出来なかったと思います。

せっかく成仏させてもらったという感謝の気持ちで、私達の助けに出てきてくれたのに

嫌な思いをさせてしまって申し訳なかったです。

ですが、武士の霊の感謝の気持ちと、それに対する私達の感謝の気持ちには何の穢れも

無い真の心のぶつかり合いで、私達の魂にもジーンと熱いものを感じ涙がでました。

 

皆で般若心経を唱えた時の事を助手に聞くと、「あの般若心経は、皆で言われたら、

もの凄いパワーを感じた」と言います。

般若心経は 神に対しては宝の御経、仏に対しては花の御経、人や家に対しては祈祷の

御経と言われます。何に対しても万能な素晴らしい御経です。唱えるのも一人より二人、

二人より三人…小さな声より大きな声の方が良いのです。

 

この日の祈祷は合計で3度でしたが、一度目の祈祷の時以外は薬力さんも龍頭さんも

出て来られる事も感じる事もありませんでした。

昨日、薬力さんに「修行が足らん3日で龍神祝詞を覚えろ」と言われているにも

関わらず、まだ覚えきれてもいないのに口を切らせ様としても無理だと分かって

おられたからでしょう。神は無駄な事をしませんし、言いません。

それを見かねた武士の霊が恩返しの気持ちで、私達に教える為に出てきてくれたのです。

 

明日は残り一枚の写経を仕上げた後は、龍神祝詞を覚える事に専念します。

(龍神祝詞を覚えろと言われたからといって、それだけすれば良い。

というわけではありません。やはり最初に 写経と肉断ちと水浴びの業をします。

と言った限りは、それは絶対にやり通さなければ神にウソをついた事になります。

神は絶対にウソは言いません。ですから、今回も3日と言われれば

3日の内には必ず答えが出ます。私達もそれに応えなければいけないのです。)

 

明日一日で龍神祝詞を覚えられるか心配です。

恵さんも 相当プレッシャーを感じている様ですが

皆の気持ちが一丸となって全力で明日に臨みます。

 

毎回そうですが、祈祷をする度に私(3代目)を含めた信者一同も

学ぶ事が多々あります。

今回も、救ってあげた霊に感謝され恩返しに出てきてくれた事も

助手のおかあさんが霊の口がきれるお陰で知る事が出来、目に見えないモノの存在が

生きている者と何ら変わりの無い事を知り、神の存在、霊の存在、祝詞や般若心経、

ご真言には 意味や物凄い力がある事も再認識させられます。

     

     

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