体験談 ◆檻

うつむいて、丸くなり床に伏せたまま泣いています。「誰や言うてみい」といっても

泣いたままで、しばらくして孫娘の「○○がカワイソウヤ!」といいます。

手伝いに来ていた奥さんに何か見えるか尋ねると「黒い蛇が何匹もトグロを巻いている

のが見える」私は母親の肩に手をあて神さんに尋ねます。

(人)(憎念)と感じた母親の体験談です。

 

 その後も何を聞いても泣きながら首を振るばかりです。

母親の方も「孫娘の○○が可哀そうしか分からへん」と言います。

自分の姿を蛇に見せかけて隠しているぐらいですので、そう簡単には表さない

姿勢が伺えます。

  そうしていると(般若心経)(108)と浮かびます。ん?今から般若心経を

108回唱えるのか?

  何時間もこの状況で?と思った瞬間(写経)と浮かびます。この母親に写経を

108日させるという事か!

  次の瞬間に自然と不動明王の御真言を唱えていました。そして私の持っている

108ツの数珠を首にかけ、母親の肩を両手でポン!

この一瞬で今までの体の重さ辛さが吹き飛んだそうです。

         

  母親は、「あぁ楽になった!こんな事なら もっと早く見てもらえば良かった!」と

目をキラキラさせながら言います。

ですが、私は「まだ取れてないねんで、まだ中におる。神さんが閉じ込めているだけや、

108日の写経が終わるまでには、正体を暴いたる。と神さんが言ってるから頑張って

修行しいや」と言うと、熱心に写経の仕方やウチの神さんの名前や拝み方を

聞いてこられました。

 

  それから後、私は布団に入りながら(そやけど、母親に憑いている霊を閉じ込めてるの

は誰やろぉ)と思っていると、不動明王が手に持っている鎖で蛇をグルグル巻きに

締め上げている光景が浮かんできました。

すると その瞬間 隣に寝ていた妻が「怖いっ…怖い」と寝言を言います。

  翌朝 妻に「昨日、何か怖い夢でも見たんか?」と尋ねましたが、キョトンとした顔で

「見てないよ。何で?」と答えたので不動明王が締め上げていると確信しました。

     

  母親の方は祈祷の翌日から熱心に写経を始められ、唯一の楽しみのパチンコも

108日の間止めると願をかけられました。

(願をかける=神様と交わした約束は雨が降ろうが槍が降ろうが絶対に守らなければなり

  ません。やり通したなら必ずご利益がありますが、忘れていた、友達に誘われて

  どうしても出来なかった、等という言い訳は通用しません。)

写経を始める際に108日の間は何があろうと守って下さいと約束したので、

その事は十分に承知されていたのですが私の内心は心配で仕方なかったです。

 

ですが、一ヶ月が過ぎても「写経が楽しくて仕方がない、もっとしたい気持ちになる。」

と言い。中にいる霊が初めに思っていた人ではなく、何となくこの人じゃないか。

と分かりだしてきた。写経していると、隣で黒い人影の様な物が覗き込んでくるのが

見えるが、それも全然怖いと感じない。等と言います。

 

 写経の最中は、誰に声を掛けられても耳に入らない程の集中力です。

(なかなか出来る事ではありません。)

 

 ある日、手伝いに来ていた奥さんから「茶色い野狐が小川の真ん中で、どちらの岸にも

行けず取り残されて困っている夢を見た。この事をこの母親にどうしても伝えなければ

いけないと思った。」と連絡があったので…と母親の次男夫婦とその奥さんの三人で

ウチに来られました。何か言いたい事があるかもしれないので、この奥さんの体に霊を

降ろして聞いてみる事にしました。

 

 神前にて神さんにその様に頼みますと、奥さんにスグに霊が入り、私が「誰や?」と

聞くと「○○○」と名前を言います。

私「○○家の先祖の者か?」霊「ソウヤ」「夢に出てきたのはお前か?」の問いに

霊「ワシヤ」私「母親に憑いていたのもお前か?」霊「ワシヤ」

私「成仏出来ていますか?」と言うと、首を横に振ります。

私「今ここに○○家の者がおるから、何かして欲しい事があったら言うてみぃ」と

言うと、霊「ミナ ナカヨウセエ ワカットルヤロ オマエラモヤ」

「ハカマイリニ キテホシイ」と次男夫婦に言います。

(○○○という方は母親の亡きご主人の父で、結婚を反対され母親夫婦は駆け落ちして

神戸に出てこられて以来、連絡を取っていなかった為、この次男の方も祖父母の名前すら

分かない状態でした。

次男の方は重く受け止め「分かりました。何とか叔父達に連絡を取り、お墓参りをさせ

てもらいます。」との事で一旦戻って頂きました。

 

 リビングに戻ってから、次男の方が「多分、祖父やと思うけど母親でないと確かなこと

は分からない。」との事でしたので、今度は母親も交えてもう一度、

神前で聞いてみる事になりました。

 

 神前に入る前に母親が不安そうにしているのを見て、私の妻が「大丈夫、その霊に対し

て分からなかった事とはいえ、ごめんなさい。という気持ちを持って、

あとは神さんが守ってくれるから心配しなくていいよ。」という言葉を素直に受け止め

神前に入られました。

 

神前にて私は、不動明王の御真言を唱え「今からこの者の中にいる霊と話をするので、

縛り上げてもらっている鎖を一旦お外し下さい。」と言い。

初日に母親の首にかけていた108ツの数珠を首から外した途端 やはり母親は初日と

同様 床に体を伏せた格好になりました。

(体中の骨が無くなった様な感じになるそうです。)

 

 まず先程と同じように、手伝いに来てくれている奥さんに霊を降ろそうと神さんに

お願いしクジを入れます。

 今までならこれでスグに奥さんの体に霊が入るのですが、何度クジを入れても霊は

入らず奥さんの体が壁の方へ押されるだけです。

すると奥さんが「(奥さんと母親の間)ここにいるけど私に入るのを嫌がって

押している。多分、母親に入って言いたいみたい。」と言うので、

今度は母親に入れようとクジを入れますが、この母親の気持ちが強烈に拒んでいるので

霊も入れません。(この時母親は、怖いという気持ちと人にはあまり知られたくない

過去のイザコザまで暴露されるのでは…という気持ちでいっぱいだったそうです。)

 私は母親に、「この霊○○○さんは、あんたに入って自分の気持ちを感じて欲しいん

や、そうしたら納得してくれる。」そう言うと母親も納得した様で、

霊を受け入れました。

 母親は「何を言いたいのか全部分かった。」

「向こうが、スマンカッタって言ってきたので私もごめんなさい。

ってお互い今までの事を謝った。お墓参りに行ったら成仏できるみたいだったので

近いうちに行こうと思う。」

 

 初日に孫娘がカワイソウヤと言ったのは、亡きご主人で この母親の次は孫娘に

憑こうとしていたみたいです。 

 お墓は他府県にあり、日帰りでは行けないため一家全員で休暇を合わせ

行くことにしました。 

 その後も母親の写経は続きます。(まだあと2ヶ月ほどあります)墓参りの日は、

写経出来る様に持って行かれたそうです。

 

 その間、夜中にトイレに起きた時、背中がゾクゾクと寒気がきた事もありましたが、

怖いという気持ちは全く無く「あっ義父さん。まだ成仏出来てないから、

寒い思いしてるんやねぇ。ゴメンねぇ ○月○日には皆でお墓参り行くから待っててね

」と自然と口に出していたそうです。そうするとスッと寒気が引いたそうです。 

 

 ○月○日約束通り、皆でお墓参りに行かれた報告を受け「これで良かったのか他にも

何かし忘れた事は無いか心配」との事でしたので、私は神さんに報告を兼ねて

お尋ねしたところ、(喜んでいる 成仏した)と感じ、右側のロウソクの灯が高々と

上がっていたので、電話をして「大丈夫すごく喜んでいる。」と伝えてあげました。

 

 この母親に108日の写経をする様に出たのは、特別だったと思います。

 現に60日も経たないうちに浄霊が済んでいるにも関わらず

まだ修行をするのですから、それも楽しくて仕方がないなんて私が神さんがついて

修行をしていた時と同じです。

普通なら3日でも、あ〜今日もしないといけない。と気が重くなるものです

 

 修行をしていると色々な物が見えたりして楽しかったのを思い出しますが、

この母親も色々と見えてきているのです。

 

 

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